- 春一番
みなさまー
とうとう、氷山がやってきました
先月、ブログにニューファンドランドのことを 書きました。
実はその時、氷山のことだけ、書かなかったのです。
初氷山が訪れたときに紹介しよう、とわくわくしながら
その日を楽しみにしていました。
私は、氷山大好きなのです。
氷山は、読んで字のごとく氷の山です。
流氷じゃないですよ。
流氷は海が凍る現象です。
ところが、氷山は、氷河のかけらなのです。
(c) Tourism Newfoundland & Labrador
氷河は、地球の氷河期から残っている広大な氷の地域。
山岳地帯や北極や南極に残っています。
ニューファンドランドに流れ着く氷山は、グリーンランドの
氷河が削られて、海流に乗って運ばれてくるものです。
毎年、海が暖かくなる4月後半ごろからニューファンドランド沖
に見え出し、フィヨルドの海岸線に入り込み、
初夏の風物詩となるのです。
1912年に、サザンプトンを出航したタイタニック号 は
このニューファンドランド沖の氷山がたくさん浮かんでいる
海域で、氷山にぶつかって沈みます。
タイタニックの沈んでいる場所は、氷山の回廊と
呼ばれる、まさに氷山の通り道なんです。
氷山の一角というように、海面上に現れているよりも
9倍も大きな氷の塊が海面下にあるのですから、一見
たいしたことがないような氷の山も、ものすごく大きな
ものなのです
それに、氷山の氷は氷河期からのものなので、
長い長い1万年もの間、圧縮されてきています。
とっても硬いのです。
いくら、タイタニックでもひとたまりもなかったのですね。。。
その氷山、今は観光の重要なポイントとなっています。
ニューファンドランドの海岸からは、氷山ウオッチングの
船が出港し、壮大な氷と海の芸術を楽しめますよ。
こんな、観光ができる地域も本当に珍しいでしょう
(c) Tourism Newfoundland & Labrador
私は、氷山を陸地から眺めた方が好きです
想像してみてください。
ドライブ中に、ふと見た海岸線の先に、
真っ白い山が、海から突き出ていたら、どうですか?
海を見下ろす、民家の背景に、
巨大な氷の山があったら、ゾクゾクッとしませんか?
真っ青な海と真っ白い氷の山の景色って、
なんとも不思議で胸熱くなる光景なのです。
これからニューファンドランドは氷山の季節を迎えます。
6月半ばからは、ザトウクジラも群れてきます。
ホエールウオッチングと氷山ウオッチングを一緒にできるのも
ニューファンドランドならでは。
ニューファンドランドというところは、地球の素顔
地球の鼓動を感じる本当に特別な場所なんだなと、私は思うのです