- 春一番
どうも私は、島が好きなようです
学生のころは、小笠原諸島に憧れて、2度も旅して
しまったし、ニューカレドニアにも行ったし、そして、
遂にはプリンス・エドワード島で暮らすことになって
しまいました。
小笠原に行ったときには、本当にこの地に移住しよう
とまで考えたほどです。
小さな島だって好きです。
たとえば、どこかに旅に行って島があったりなんか
すると、いてもたってもたまりません。
たいていは、島巡りをして帰ってきます。
なんなんでしょうね。
もしかしたら、祖先は島流しにあった極悪非道囚人
だったりして・・・
プリンス・エドワード島に住んでる頃から、私には
どうしても行きたい島がありました。
それは、ファンディ湾の中に浮かぶ
グラン・マナン・アイランド(Grand Manan Island)
あの世界一潮の干満差のあるファンディ湾にあります。
多分知らない人の方が多いでしょう。
でも、野鳥愛好家の間では、有名な島なんですよ。
そこは、世界的に有名なバードウオッチングの場所なのです。
ずいぶん前に、エコツアーを専門に扱っている旅行会社
に営業に行ったことがありました。
挨拶で名前を名乗った途端
「アトランティック・カナダ?あ、あのグラン・マナンのあるところね」
と担当者の方が言うではありませんか。
びっくりしてしまいました。
今まで、グラン・マナンの「グ」の字さえ、
日本では言われたことがなかったのに、エコツアーの人は知っていました。
改めて、グラン・マナンの評価が高いことを知りました。
私は、バードウオッチャーでも何でもないのですが、
もともと島好きな上、このように偉大な島が近くに
あるのならと、グラン・マナンへ恋焦がれるように
なったのでした
でも、なかなか行く機会がありませんでした。
思いが叶って島に上陸したのは、つい2年前です。
グラン・マナンへは、ニュー・ブランズウィック州の
ブラックス・ハーバーからフェリーに乗ってゆきます。
乗船時間は、約1時間30分。
グラン・マナンの楽しみ方といえば、バードウオッチング
に加えて、ホエールウオッチングやハイキングなど。
バードウオッチャーの人たちは、特に、マキアス・シール・アイランド
ツアーが人気です。
グラン・マナンから更に船で行くのですが、パフィンやウミガラス
などの珍しい鳥が生息する島です。
ここは、島に入る人数を制限しているので、認可を受けている
船しかはいれないことになっています。
ホエールウオッチングも盛んです。
特に、ファンディ湾は、絶滅の危機にあるといわれている
背美クジラが見られる場所として有名で、多くの
海洋生物学者も訪れます。
ま、いろいろなことで、スペシャルな島なのですが、
私が、一番感動したのは、野鳥でもなく、クジラでもなく
「石」 でした
丸っこい石がころころとしている
海岸がたくさんあるのです。
真っ白な石、ピンク、レンガ色、まだら模様の石、など
とてもきれいで、私はたちまち石に魅せられ、
時間があればふらふらと海岸に行き、まるで何かに憑かれたように
石拾いをしていました
地質学的なことになってしまうので、詳しくはわからないですが、
ここら辺はそういう石がでてくる地質だそうです。
(なんだか、つたない説明でごめんなさい)
なかには、水晶やアメジスト、メノウなんかも見つかるんですって!!
私もたくさん石を拾ってきました。
もしかしたら、その中にアメジストとか含まれてるかも!
と部屋で眺めながらどきどきしています
あとで、旅行パンフレットを見たら、「ロックハウンドが盛ん」
と書いてありました。
ロックハウンドとは、まさに、石拾いのこと。
「なんだ!ああ、やっぱり・・・」
と思ったのでした。
部屋にあるきれいな石を眺めながら、また、
グラン・マナンに行きたいな~と思っているのです